2019年7月3日

ゲームレビュー/クリーピング・テラー

評価:★★★★☆

NIKKATSU CORPORATION/mebius.
横スクロール型のホラーアドベンチャーゲーム。
追いかけ要素はあるが、初心者でも遊びやすいのは好感触。
プレイ時間は2~4時間くらいで、サクッと遊ぶならオートセーブ機能があるので手動セーブなしでもクリアできる。

【良かった点】

美麗な奥行きのあるグラフィックはもちろん、システム面では進行ガイドが表示される、地図で鍵が必要な場所がわかる、敵が同マップにいる時に紫色のモヤがかかってわかりやすい、随所自動セーブありなど親切設計

【悪かった点】

敵の犬さえ隠れてしのげるのはどうかと思った。犬だから嗅覚で発見する、骨をぶつけないとまけない…といった要素があればもう少し逃げるバリエーションが増えて面白かったのでは。追いかけてくる敵のパターンがさほど違わないので飽きてしまう。
ライフと充電が全回復するポイントがあるため、バッテリーを拾ってもほぼ使う場面がないのに大量に落ちているのが気になる(無人なのにこんなところにまで落ちてる?と思うような場所にまで)
…と言っても遊びやすさには繋がっているし、気にするほどでもない。
ただし無駄にバッテリーを拾いすぎていると、石やら骨やら投げつけてひるませるアイテムを拾えなくなるのでプレイヤーはそこらへん考えておくべし。

【総評】

グラフィックや展開の雰囲気が良く、自動セーブ機能があるのでホラゲ初心者でも安心というのが大きい。
ストーリーはややありがちで、もっとシビアな難易度がいいというプレイヤーには物足りなさを残す全体の長さと追いかけ要素ではと思う。
このゲームは行動によって4つのエンディングに分岐するのだが、個人的に良かったと思えるのはAの結末。
てか、Aの後がハッピーエンドであると思いたいし、それが真実で、屋敷にあったなんやかんやは誰かとは無関係であってほしいと願うw
バッドエンド好きならD、ハッピーエンド好きならAてな感じ。
どのエンド見ても何も解決してねーなーってとこが寂しいところ。


以下、ちとネタバレ気味に考察とかまじえたり攻略っぽいの書くんで注意。最近こんなんばっかやなw



屋敷と宗教とクスリと怪物の存在が強くて、実は肝試しにおとずれたアリサ達4人組の中に関係している人物がいる……
のだが、一人はもうバレバレのアイツなんだが
実は他の3人も関係してるんじゃね?っていうニオイがする。
最初から最後まで繰り返して遊ぶと怪しさ倍増だからプレイしてみて。

というのも

・アリサは冒頭、どうしてあんな高い場所から落ちて無事で済んだのか?
相当高所じゃない?あれ。

・エミリーが時々アヤシイ
アリサに対して大袈裟に振る舞ったり、坑道で合流する際にどうして鍵のかかった小屋がエミリーが「もう一度見てきて」と言った後に開いていたのか?という謎と、エンディングBのアイツと対峙する時に何度か「…………」と無言だったことについて。
実はアリサに対して深い嫉妬や殺意を抱いてる可能性も?

以上のふたつから、エミリーがアリサをハメようとした可能性が考えられる。
礼拝堂の隠し扉を偶然見つけたというが、それもアヤシい。
アリサにクスリを投与していたからアリサは高所から落ちても平気だった…なんて見方もできるわけで。
じゃあボブは?っていうとあまり悪いヤツじゃない気もするんだが、エミリーの手先的な位置だったらと思うと…
エンディングBでアイツ逃れてエレベーターで~ってのもなんか違和感あるし。
続編あったりすんのかな?って思ったけど、そう考えるとこれで完結してる話なんだよな。
謎の部分は実は4人の中にありましたって。
まー、これは1プレイヤーの妄想なざれごとですわw


んで、攻略なんだけど。
マルチエンディングはあるものの収集率が満たされているかどうかと、あのシーンでさっさと戻るか戻らないかという簡単なもの。
手動でセーブするとしたらその地点とラストのアレを入手するかしないかの前。
しかし、その「アレ」は時期を逃すと何者かに取られた後になっていて、しかもアレを入手するためのカギを手に入れる期間も短い上にわかりにくい。
よっぽど心配性で上り下り行ったり来たりを3回以上繰り返すような人じゃない限り、作中でヒントらしいものがないっぽいからなかなか気付かなさそうである。

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