2017年11月26日

映画レビュー/シャーロットのおくりもの

評価:★★★★★

生まれたてで乳にありつけなかった小さい子豚のウィルバーは処分されそうだったが、牧場の娘ファーンに助けられ育つ。
家で飼えなくなり、近くの牧場に売られるウィルバー。
そこで蜘蛛のシャーロットやネズミのテンプルトンなどと出会い、「春生まれの豚は雪を見るのは難しい」と自分の置かれた運命を知る事になる。
動物たちが会話するなど、可愛らしく童話のような雰囲気の作品。
ウィルバーを肉にさせまいと奮闘するシャーロットや納屋の動物たち、ファーンの行動が素敵。
(とはいえ、ウィルバーばっかり贔屓するなよと茶々入れたくなる※そういう話じゃないので純粋にみるのが良い)
子供から大人まで楽しめると思う。


【良かった点】

ところどころCGなんだろうけど、すごく動物たちが生き生きしているのに感動した
シャーロットというのは蜘蛛だけど、全然気持ち悪さを感じさせない優しい雰囲気で表現されており、彼女の優しさといいとても見やすい作品になっている。

【悪かった点】

私はそうじゃないけれど、蜘蛛が苦手な人には不向きかもしれない点。
シャーロットが巣を作るシーンが中盤に差し掛かるところが多少長いので注意が必要かも…その後、感動的な重要な場面があるので仕方ないですが。
でもタイトルにあるように一番頑張ってるのはシャーロットなのでそこのとこ忘れずに。

【総評】

子供ながらに残酷さを知らずに、小さくて処分されそうだった子豚(ウィルバーと名付けられる)を育てるファーン。
「私が育てるわ」と言って子豚を引き取った次のシーンに、朝食に肉を焼く様子が出るのはフラグでしかないし、結局子豚が育っても肉にされちゃうんだろうなと……可愛いけど自分たちの日常もそんな命の上に成り立ってる「食育」と「命の尊さ」を教える映画だと思う。
シャーロットが蜘蛛で、蜘蛛の巣にかかった虫を食べるというシーンもまた食物連鎖について描かれているし、全体を通して(動物が会話するのがメインだが)現実的。
表現は子供でもわかりやすく可愛いが、ネズミのテンプルトンやシャーロットといい、見事に家畜、野生、そして人間の生活を描写してると思う。

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