2018年10月9日

ゲームレビュー/DistortionDreamユガミユメ

評価:★★★☆☆

メーカー:SilverHearts
ネガティブホラーをうたった同人ゲーム。前に2の感想書いたんで補足として最初のやつを。
いじめや人間関係をテーマにしており、主人公の僕がややうつ気味の様子で書かれた不気味な悪夢の話。
いじめの表現や心境がリアルで、人によってはグサッとくる。

【良かった点】

いじめをテーマにした同人作品としては最高峰の表現力を持っていると、私は思う。
大体のフリゲ、同人ゲーでテーマが「いじめ」だったとしてもネタとしてしか扱われてないような薄っぺらいものが多いが、非常にリアルで、被害者加害者どちらにとっても心にくるものがあるのではないか。

【悪かった点】

エンディング分岐がわかりにくい
これが一番。
ヒントとして「極端な選択をしてくれ」とあるが、もっと幅を広げてほしかった。
もしくは、フラグが目に見えるようなヒントがゲーム上にあれば攻略が楽しかったのではないだろうか。
公式の攻略情報を見てようやくいくつかのエンディングを見る事ができ、それぞれの結末が楽しめたからこそ残念だと思った。
あと、イラストが雑。これは好みと作画の未熟さでしゃーないし、ある意味愛嬌だろうが素直に書いておく。
(とはいえ、近年同サークルの新作を見る限りでは上達してるようだ)

【総評】

2もそうなんだが、とにかくエンド回収が面倒。
昔のヒントの少ないゲームが好きなマゾゲーマーならともかく、軽く楽しみたい人向けではない。
とはいえ、扱っているテーマと話が一貫しており、独自の世界観をかもしだしているのは逸品だった。
作者のブログにも書いていたが、本当に真面目に「いじめ」「人間関係」の悩みや葛藤、不安なんかを表現されたゲームなんだなと感じた。
改善されればコンテストでも銀や金がとれたんじゃないのか?
キャラクターの名前が登場しない割に、それぞれキャラが立っていて愛着もわく。
独自の世界観が案外好きだったので、今後のシリーズにも注目したい。

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